世界

世界

物語の主人公は、ある日、国を代表する一つの“派閥”に指定された建物へと赴き、
そこで“派閥”の研究員達による様々な術の施行を受けた後、用意された寝台にて眠りにつく。
それは、新術技“分離同化”のテストであった。
眠りから覚めた後、“派閥”との窓口の役目を果すマウスベンドール所属の“案内人《クーリア》
と名乗る人物が現れる。
そして、“派閥”により用意された、とある世界の別地点・別時間に存在する、しかし非常に近しい
存在概念を持つ二方に対し、“分離同化”を行っている最中であるとの説明を受ける。
その目的は、分離同化状態で二つの異世界(虹色の夜/芯海の楽園)を活動することで同化
率を高め、アエルの収集を行うことである。

分離同化

分離同化とは、異世界への存在概念転移と他者存在特殊同化を組み合わせた新技術である。
本来ならば一人に一人、一対一で行われる“同化”(他者存在同化)を、一対多――より正確には、
擬似的な多対多で行おうというもので、ひとりの存在を複数に分離し、それを複数の人物に“同化”させる。
従来からある他者存在同化と対比して他者存在特殊同化とも呼ばれる。
  • 異世界への存在概念転移
異世界への存在概念転移とは、己というものを示す個のカタチである“存在概念”から本来不可分
である肉体を専用の術技によって切り離して、精神体のみへと軽量化を図る事によって世界の狭間
たる『奈落』を越えて、容易に他概念世界へと移ろうとする試みである。
  • 他者存在同化
他者存在同化とは、簡単に言えば自分と良く似たカタチを持つ人物と己を術技によって結び、同じ
モノと化す――つまり“同化”し、一つになってしまおうというもの。
本来なら不可能に近いが、形持つ肉体から離れて器無き精神のみの存在となったなら話は別。類似の
表現を用いるならば憑依に近い。
これは、それを術技として形式化したものである。
憑依する側を同化者、憑依される側を同化対象者とするならば、同化者は同化対象者と“同化”した
瞬間、同化対象者の意思、行動などを、まるで己の事のように知覚し、読み取り、更には陰ながら
の干渉すらも可能になる。ごく最近まで禁じられていた。
この他者存在同化と、異世界への存在概念転移の二つを組み合わせる事により、本来ならば渡る事
は至難、そこで生きるなど以ての外である他概念世界へと移動し、そこでの活動を試みることが可能となる。
  • 同化率
同化率とは、乗り移った人物と己がどれだけ同化していのかを示すもので、被同化者と共に様々な
経験を積むことで自然と上がる。
同化率が上がれば、主人公や派閥側から被同化者に対するアクションもやりやすくなり、良いこと尽く
めである。との説明がなされている。

アエルの収集

  • アエル
アエルとは正式には“不定理粒子”とも言い、主人公の世界で使われる様々な技術の、根となる力である。
“派閥”に所属し、世界の理に近づこうとする者ならば常識に近い話とされる。
アエルは本来、同化対象となる世界(虹色の夜芯海の楽園)には殆ど存在しないものであるが、
近しい時間で起きた二つの事件の影響で、欠け、不定となった理粒子が多く生じている。
これらのアエルは稀少で、研究対象としても、他のあらゆる用途に使うにしても、確保できるならば確保
したいというのが“派閥”の考えらしい。
  • アエルの収集
主人公が分離同化した世界で、あちこち動き回り、色々な場所で、色々な活動している際に、アエルを観
測できたなら、案内人《クーリア》の方で主人公と主人公の被同化者の存在概念を経由して、それの収集を行う。
そのため、主人公の方で出来る事といえば、なるべくアエルが多く存在していそうな場所に移動するか、
集まるような行動を取るだけとなる。
もっとも、より積極的にアエルの収集を行おうとするならば、“派閥”の方で用意した補助人員(分離同化
した世界で言う“宝精”(サーヴィター)という形で使役許可が下りている)を使うことで、一人で探すよりアエルを
見つけられる確率は格段に高まる。
収集したアエルの大半は主人公の世界へ運ばれるが、一部はそのまま主人公の管理下に残される。
収集に対する報酬――という程ではないものの、異界で活動する主人公に対する“派閥”側の支援らしい。

焦点移し

焦点移しを参照


  • 最終更新:2012-03-21 21:37:13

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